ー「たんぱく質に関する実態調査 」(2019)キューサイ
意外にも、
「筋肉を鍛えたいから」という理由はTOP5に入っておらず、
「健康のために」という理由が第1位だったのです。
また、
たんぱく質補給食品市場といわれる、
プロテインパウダー等のサプリメントや、サラダチキン等の加工食品の市場は
2014年から毎年大幅に拡大しています。*
ー*[「拡大するたんぱく質補給食品市場 富士経済」 2019年11月20日
東京オリンピック開催によりスポーツ人口が増えたことも牽引していますが、
ヘルシー志向の上昇により、一般消費者の利用が伸びており、
国内において、たんぱく質に対するイメージが徐々に変化していることが分かります。
3.たんぱく質が不足すると起きる体の症状
たんぱく質への注目が高まっている音は分かりましたが、
ではなぜ、私たちの身体にとって
たんぱく質は必要なのでしょうか。
ここからは、たんぱく質が不足すると起こる症状を説明していきます。
3-1 筋肉量の低下
低カロリー食や食事を抜くといった食生活を続けていると、
私たちの身体は危険を察知して、
通常は糖質からエネルギー変換されるところ、
筋肉を分解することで必要なエネルギーを作りだそうとします。
つまり、必要なエネルギーを補給しないまま生活をしていると
エネルギー源を「筋肉を分解すること」で補おうとするため
体内の筋肉が減少してしまう可能性があります。
筋肉量が減少してしまうと、基礎代謝量が落ちてしまい、
太りやすく瘦せにくい体質を作ってしまいます。
筋肉を作る材料となるのはたんぱく質のため、
基礎代謝と体型維持のためにとても重要な栄養素なのです。
3-2 肌や髪のトラブル
肌のハリやツヤ、弾力を維持する為のコラーゲンですが、
このコラーゲンとエラスチンというたんぱく質が加わると
肌に弾力を与えるため、
たんぱく質量が不足してしまうとエラスチンの活動が十分行われずに、
結果シワやたるみの原因になると言われています。
また、髪の毛も
ケラチンと呼ばれるたんぱく質で構成されているため
不足すると枝毛や切れ毛の原因、薄毛招く可能性があります。
肌や髪の毛にお悩みのかたは是非普段の食事に、
たんぱく質を意識して摂ってみましょう。
3-3 集中力・思考力の低下
脳内物質であるドーパミン(やる気UP)や、セロトニン(リラックス)は
たんぱく質の最小成分アミノ酸からできています。
そのため、不足すると神経伝達が鈍り
集中力・思考力が低下すると言われています。
「最近集中力が保てない」「物事がうまく進まない」
と感じたことがある方は、
もしかするとたんぱく質不足により、
神経伝達がうまく働いていない可能性があります。
4.たんぱく質摂取の注意点
一日におけるたんぱく質の摂取量は、
厚生労働省によると、
成人男性は約60g/日、
成人女性は約50g/日が目安とされています。