健康まめ知識・たんぱく質

by Suzuka Niimura /日付:2020.9.2  
人事/総務/健康経営//健康管理/食事/食生活/たんぱく質

「プロテイン」と聞くと、
筋骨隆々な若い男性がトレーニング終わりにグビッと飲むイメージが強いですよね?

一般的に言われる「プロテイン」は、
たんぱく質を主成分とするサプリメントとして広く知られています。

では、「たんぱく質」に関してはどうでしょうか?

女性に対して行った調査によると、
普段の食事で意識して摂っている栄養素
第3位*たんぱく質となりました。
*ー「たんぱく質に関する実態調査 」(2019)キューサイ

皆さんは普段たんぱく質を意識して摂取していますでしょうか?

・なぜこんなにも意識して摂取しているのか
・たんぱく質にはどんな効果があるのか
・不足するとどうなるのか
本記事でご紹介していきます。

普段は意識してたんぱく質を摂取していなかった、あなたも
今日からちょっと変わるかもしれません。



1.そもそもたんぱく質とは

たんぱく質は、
ヒトが生きていく上で必要な
三大栄養素(糖質・脂質・たんぱく質)の一つであり
筋肉や臓器、血液、皮膚、髪の毛などは、
水分を除くとこれらの主成分はすべてたんぱく質です。

「コラーゲン」「酵素」「ホルモン」なども
実はたんぱく質からできています。


2.なぜ今、たんぱく質を意識して摂取する人が多いのか


冒頭に、
普段意識して摂取している栄養素の第3位が、
たんぱく質という結果になったとお伝えしました。

ではなぜ、
意識してたんぱく質を摂取するのでしょうか?

その理由はこちらです。

   ー「たんぱく質に関する実態調査 」(2019)キューサイ

意外にも、
「筋肉を鍛えたいから」という理由はTOP5に入っておらず、
「健康のために」という理由が第1位だったのです。

また、
たんぱく質補給食品市場といわれる、
プロテインパウダー等のサプリメントや、サラダチキン等の加工食品の市場は
2014年から毎年大幅に拡大しています。*
ー*[「拡大するたんぱく質補給食品市場 富士経済」 2019年11月20日

東京オリンピック開催によりスポーツ人口が増えたことも牽引していますが、
ヘルシー志向の上昇により、一般消費者の利用が伸びており、
国内において、たんぱく質に対するイメージが徐々に変化していることが分かります。




3.たんぱく質が不足すると起きる体の症状


たんぱく質への注目が高まっている音は分かりましたが、
ではなぜ、私たちの身体にとって
たんぱく質は必要なのでしょうか。

ここからは、たんぱく質が不足すると起こる症状を説明していきます。



3-1 筋肉量の低下
低カロリー食や食事を抜くといった食生活を続けていると、
私たちの身体は危険を察知して、
通常は糖質からエネルギー変換されるところ、
筋肉を分解することで必要なエネルギーを作りだそうとします。

つまり、必要なエネルギーを補給しないまま生活をしていると
エネルギー源を「筋肉を分解すること」で補おうとするため
体内の筋肉が減少してしまう可能性があります

筋肉量が減少してしまうと、基礎代謝量が落ちてしまい、
太りやすく瘦せにくい体質を作ってしまいます

筋肉を作る材料となるのはたんぱく質のため、
基礎代謝と体型維持のためにとても重要な栄養素なのです。


3-2 肌や髪のトラブル
肌のハリやツヤ、弾力を維持する為のコラーゲンですが、
このコラーゲンとエラスチンというたんぱく質が加わると
肌に弾力を与えるため、
たんぱく質量が不足してしまうとエラスチンの活動が十分行われずに、
結果シワやたるみの原因になると言われています。

また、髪の毛も
ケラチンと呼ばれるたんぱく質で構成されているため
不足すると枝毛や切れ毛の原因、薄毛招く可能性があります。

肌や髪の毛にお悩みのかたは是非普段の食事に、
たんぱく質を意識して摂ってみましょう。


3-3 集中力・思考力の低下
脳内物質であるドーパミン(やる気UP)や、セロトニン(リラックス)は
たんぱく質の最小成分アミノ酸からできています。

そのため、不足すると神経伝達が鈍り
集中力・思考力が低下すると言われています。

「最近集中力が保てない」「物事がうまく進まない」
と感じたことがある方は、
もしかするとたんぱく質不足により、
神経伝達がうまく働いていない可能性があります。



4.たんぱく質摂取の注意点

一日におけるたんぱく質の摂取量は、
厚生労働省によると、
成人男性は約60g/日、
成人女性は約50g/日が目安とされています。

しかし、たんぱく質を1回に上記量を摂ればよいわけではありません。

たんぱく質は、身体にとって必要な栄養素である反面、
消化する内蔵にとっては
分解するためにかなりの重労働を強いられる栄養素でもあります。

成人男性は、1日あたり60gを推奨していますが、
1度に摂取をすると肝臓への負担や、
余分なたんぱく質が脂肪へと変わってしまう可能性があります。

また、たんぱく質は常に分解され続けており、
カラダの中に蓄えておくことができません。

そのため、
60g/日の摂取方法として3食(20g/食)に分けて摂取することをオススメします。

20gのタンパク質と聞いて、皆さんイメージは沸きますでしょうか?
お魚やお肉は100gほどと覚えておくとよいでしょう。
切り身魚1枚や、お肉は手のひらサイズ
と覚えておくとわかりやすいかもしれません。

たんぱく質は、一気にたくさん摂ればいいのではなく、
朝・昼・晩とバランスよく摂取していきましょう。

5.動物性?植物性?どっちのたんぱく質がいいの?

よく、動物性たんぱく質、植物性たんぱく質を聞きますよね。
プロテインの種類にも、動物性と植物性があります。

それぞれ、どんな特徴があるのか説明していきます。

6-1 動物性たんぱく質
肉や魚など動物から摂取できるたんぱく質です。
動物性たんぱく質の長所は「必須アミノ酸」を多く含んでいることです。

アミノ酸の大部分は自分の身体で生成できるのですが、
必須アミノ酸の9種類は自力で生成できないのです。

その時に必要なのが動物性たんぱく質です。
食材の中に必須アミノ酸が多く含まれているため、
ストレスによる免疫力が低下した時や、
筋トレ後に摂取頂きたいたんぱく質です。

しかし、動物性たんぱく質は、
脂肪分が多いので、カロリーを多く摂取することになります。
動物性たんぱく質を多く摂取したいときは、
なるべく脂身の少ない部位や鶏肉など低脂質の食材を選びましょう。


6-2 植物性たんぱく質
大豆・豆類以外にブロッコリーなどからも摂取できるたんぱく質です。

植物性たんぱく質は、動物性たんぱく質に比べて消化吸収が緩やか
カリウムやビタミンC、食物繊維など他の栄養素も同時に摂取できるのがメリットです。

その反面、動物性のたんぱく質と違い、必須アミノ酸の含有量が少なく
植物性たんぱく質だけではアミノ酸が不足する可能性があります。



必須アミノ酸、ビタミン・食物繊維は生活していく上で必要な栄養素です。
どちらのたんぱく質もそれぞれ長所・短所がありますが、
バランス良く1度の摂取量に気を付けて普段のお食事に取り入れてみてください。



7.意識すれば手軽に買える!たんぱく質豊富な食品

近年の健康ブームの影響で
コンビニなどでも手軽にたんぱく質を摂取できる食品が増えています。

普段のお食事に1品追加したいときは
お豆腐や納豆もおススメですが、
最近はコンビニ等でサラダチキンが様々な味で販売されていますので
おススメです。
RIZAP社員もよく食べています。


また、おやつとして
高タンパクのサポートバーもオススメです。

間食をとることで、
食事の間隔が大幅に空かず血糖値の上昇を緩やかにし、
脂肪を蓄えづらくなりますので、効果的にたんぱく質を豊富に含む間食を取り入れていきましょう。
ただし、糖質の高いお菓子などには注意が必要です。

8.まとめ

いかがでしたでしょうか。

これまで抱いていたたんぱく質のイメージが
変わった方も多いのではないでしょうか。

たんぱく質は私たちの身体において
大きな役割を果たしてくれていることが分かったと思います。

たんぱく質は、筋トレをしている方やスポーツマンの方はもちろんですが、
全員が必要な栄養素なのです。

ぜひ、今日から意識的にたんぱく質を摂っていただき
身体内外が
いつまでも健康な生活を送れるよう日々の生活に取り入れてみてください!

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