3.食事誘発性熱産生は増やせる?
食事誘発性熱産生は、様々な方法で増やすことができます。
今回は食事面と運動面で分けてお伝えしていきます。
~食事面~
① 朝食
7時に朝食をとった場合の食事誘発性熱産生量は、
19時に夕食を取った場合の食事誘発性熱産生量の約2倍との研究結果がでています。
(ワシントン-内分泌学会Journal of Clinical Endocrinology&Metabolismより)
朝食を摂り朝から体温を上げ、
1日の代謝を上げていきましょう。
② 咀嚼
よく噛むほどで交感神経が刺激され、
食事誘導性熱産生量が増えるといわれています。
流すように食事をしたり、柔らかいものばかり食べていたりすると
せっかくの食事誘導性熱産生量が低くなってしまいます。
よく噛むことを意識して食事をしてみましょう。
③ 食事バランス
栄養素によって食事誘発性熱産生が異なることをお伝えしましたが、
糖質や脂質ばかり食べていると、
食事誘導性熱産生量が低くなり、
食べたものを消費しにくくなります。
糖質や脂質の量を減らし、
たんぱく質の量を増やしてみることで、
食事誘発性熱産生が増えていきます。
④温かいもの
温かいものを摂取することで、体が温まり、
血行が良くなることで、代謝が上がります。
⑤カフェイン
カフェインは、食事誘発性熱産生量を高める効果があります。
コーヒーや緑茶、紅茶などに多く含まれます。
しかし、カフェインを摂取しすぎると、
利尿効果でせっかく飲んだ水がすぐ尿として排出されてしまいますので、
摂取しすぎにも注意が必要です。
欧州食品安全機関(EFSA) によると、
健康な成人で1日ブラックコーヒー4~5杯までが適量とされています。
~運動面~
① 筋肉量
筋肉量が多い方と少ない方では、
筋肉が多い方のほうが食事誘発性熱産生量は増えます。
加齢が進むと筋肉量が減ってしまうため、
食事誘発性熱産生量も減ってしまいます。
適度に運動をして筋肉量を落とさず、筋肉量を増やし、
より消費ができる体にしていきましょう。
② 軽い運動
軽い運動を20~30分すると、
食事誘発性熱産生量が増えると
いわれています。
ストレッチやウォーキングなどを行うだけで効果がありますので、
日々の生活に取り入れてみてください。
(参考:厚生労働省,e-ヘルスネット「食事誘発性熱産生/DIT」
(参考:日本栄養・食料学会誌, 第63巻代3号101-106,「食事時刻の変化が若年女子の食事誘発性熱産生に及ぼす影響」,2010 年より)
(参考:倉敷平成病院だより栄養科通信vol.143「ゆっくり食べると痩せる??~DIT(食事誘発性熱産生)とは~」より)
4.まとめ
「食事誘発性熱産生」
漢字で少し長いワードですが、
皆さんも少し興味がわいてきたのではないでしょうか?
・食事したあとにポカポカするのはこれだったんだ!
・温かいものは代謝に良いと聞いたことがあったけど、理解が深まった!
このように日頃の経験の理解が深まるのは楽しいですね。
簡単に実践できることもたくさんございますので、
ぜひ明日から意識してみてください。
これからもRIZAPは、
働く皆さまの健康をサポートしていきます。
貴社従業員の皆さまに、
・こういった食事の知識をもっとつけてほしい
・正しい食生活を身に着けてほしい
などとお悩みの方は、
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